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温泉街の灯
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先月の山形旅行で泊った湯野浜温泉の旅館「亀や」さんは本当に素晴らしかったです。見た目はいわゆる鉄筋の団体向け旅館ですが、一部のフロアを個人客向けにリニューアル。そこに泊るお客さんは専用のダイニングでの食事をとってもらうスタイル。ここまでは、決して珍しくない話ですが、私が感嘆したのはむしろ空間以外の部分。廊下やエントランスですれ違う度に笑顔で挨拶してくれるスタッフの方たちの気持ち良さ。特にダイニングスタッフのホスピタリティは相当のレベルで、料理が出るタイミングと気の利いた説明、何よりも心から食事を楽しんで欲しいという気持ちが心地よく伝わってきました。
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肝心の料理も想像を遥かに超える美味しさで、地の素材を活かしながら非常に洗練されたスタイルで食べさせてくれます。どれも記憶に残る美味しさでしたが、家内との間で話題をさらったのは以外にも「味噌汁」。見た目は普通ですが、中から出て来た小さく白い「巻貝」に驚きました。地元で良く穫れる「西貝」という貝だそうですが、味の方もすこぶる美味しかったです。よくお邪魔する東伊豆・北川温泉の旅館「望水」の名物メニューの一つ「浜っ子汁」にかけて、夫婦で勝手に「西っ子汁」と命名してみました。
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微笑ましかったのがフロアマネージャーの方で、ダイニングではフォーマルなユニフォームでビシッと決めてるのに、昼間は駐車場でTシャツに汗かきながら一生懸命誘導されていたこと。格好良さと気さくさのギャップがいい感じでした。二日目ともなるとこちらも旅館の皆さんと距離感が縮まった気がして、遊び終わって宿に帰る時には我が家に戻るような気持ちさえ抱いたぐらいです。実にいい旅館です。
by hige-megane | 2007-09-07 01:00
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