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Bootsy championship
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最近このブログ止めて新たに立ち上げようかと悩みます。一応社長兼アートディレクターブログとして始めたつもりが、その方面のことを書くのがけっこう苦痛だと早々に気付きました。去年は車で、最近はカメラのことばかりなので、家内に「写真ブログで出直そうかな?」と聞いたら「どうせ飽きるからそのままでいいんじゃない」と言われました…。

昨日のBootsyが思いのほかフォトジェニックに思えたので、本日も仕事を終えた事務所にて前からやってみたかったレンズテスト。私みたいに最近一眼を始めた人が絶対に考える疑問。「高いレンズと安いレンズは何が違うの?」とか「そもそも純正と社外品にはそんなに差があるの?」。10-20mmを除く手持ちレンズ7本を並べ、焦点域に合わせてカメラを移動してなるべくファインター内で同等の大きさに調整。WBや仕上り設定を揃えたJPEG画像に統一し、会社の安い三脚でカメラを固定して手ブレを防止。一段ずつ絞りを変えて各レンズで、キレイに洗ったBootsyを一気に撮りました。

今回はそれぞれの「細部描写力」が知りたかったので、同じF値で掲載するつもりでしたが止めました。理由は「見分けが付かなかったから」。本当にF8ぐらいまで絞ると描写力自体は殆ど差が分かりません。当初の予想ではVR18-200mmなんか惨憺たる結果だと思いきや、善戦どころか勝るとも劣らずの描写力。大いに期待していた単焦点の180mmとも同等以上で「だったらVR70-300mmにしとくべきだったか…」とちょっと落胆。
以下各レンズの様々な絞りでの「描写」を眺めて感じたことがいくつか。

・最新の設計とコーティングに包まれたレンズは、ズームでも安くてもシャープである。
・単焦点レンズには、設計が古くても最新レンズに引けをとらないシャープさがある。
・単焦点レンズには、絞り込んでもシャープと曖昧が交わる「雰囲気」があると感じる。
・その差は数字的には小さくとも、精神的には大きく異なる…と思う。

絞り込んだ際の描写力は同等だとしても、明るいレンズには暗いレンズに真似のできない開放付近の写りがあります。なるべく特徴がでるように掲載するのは全て開放値のカットにしました。また、レンズの造りや操作性は、純正だろうが社外だろうが一本毎に異なるので、撮る気持ちも楽しみもレンズ毎に変わります。そういうのは写りに絶対出る気がします。「撮りたい!」と思って撮った昨日のBootsyに、「テストしよう」と思って撮った今日のBootsyは勝てなかったと思ってますので。
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【Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8D】
絞りF2.8、望遠単焦点への期待通りの滑らかにボケる背景。箱に誇らしげに「ED」と書いてますが、10年以上後に出たVR-18-200mmはそれを2枚使ってます。それでも描写力はこっちが圧倒して欲しかった気はします。多分外で撮ると差が凄いと信じてます。

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【DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6】
絞りF5.6、予想外の描写力だったダークホース。ただ外で撮るととても眠たく感じてしまう。持っているレンズ全部の焦点域をカバーしてますが、別に嬉しくありません。望遠時に長ーく伸びる姿がどうにも不細工ですが、超音速モーターはとても静かで速いです。

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【Ai AF Nikkor 85mm F1.4D】
絞りF1.4、やっぱりこれの表現力が一番豊かに感じます。絞った時の描写力も一番でした。スーパーレンズだと思うし、思わないとやってられない値段でもあります。下はF5.6。
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【TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di】
絞りF3、85mmF1.4と同等に感じるほどの描写、それでも優しいトーンを感じます。値段を考えると信じられないほど素晴らしいですが、値段を考えなくても素晴らしいです。

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【Ai AF Nikkor 50mm F1.4D】
絞りF1.4、見た目と裏腹に、私の腕では何も言うことが無いほど素晴らしく、そして楽しく安い。下はF5.6、絞ると印象が激変します。
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【SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC MACRO】
絞りF2.8、VR18-200mmの次に以外でした。開放からシャープだと思ってたらF2.8なりに柔らかかった(もしくは甘かった?)。一段絞るとすぐにシャープになりますが、絞りが何でもどこで撮っても空気感は希薄に感じます。一時期撮りすぎたので最近触ってません。

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【SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM】
絞りF1.4、8本の中で一番シャープだけど、空気感も希薄なイメージ。背景はボケてても輪郭が上手く溶け込まないから18-50mmよりも少しシャバシャバした色合い。超音波モーターは快速だし、見た目も格好いいのでもっと使い込みます。

F5.6以降の結果があまりに似すぎて差が付かなかったのは、モチーフが良くなかったのかもしれません。その辺ビギナーなので正直良くわかりません。太陽や大気が影響したり、電線等細い物や様々な質感に溢れる外で撮れば、また全然違う結果なのかも知れませんね。
by hige-megane | 2007-07-16 04:07 | 風景
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