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隣の芝生
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写真は、フォグラファーHさんから届いた撮影データの納品袋。
オイオイと思いながら電話すると「あ、気付いた?」の一言。彼はキャノンマウントですが、暗い室内での手持ち撮影にD3の高感度が魅力とのこと。実際にプロにそう言わしめるD3も凄いですが、アートディレクターとしての自分は噂されるD700に興味があります。

キャノン40Dの広告におけるキャッチコピーは「私に応える正統」で、本格的なデジタル一眼であることをかなりイメージ寄りに説明しています。それに対してフルサイズの5Dでは、35mmの画角でそのまま撮れる素晴らしさという主張が広告のボディコピーにはっきりと明示されています。5D(フルサイズ)の観点で見れば、40D(APS-C)はダメなものと結論づける形になってしまっています。本道が否定するものが正統とはこれ如何に?

自社のラインナップを自ら否定するキャノンのいささか苦しい広告展開に対し、ニコンはD3とD300はFXとDXそれぞれのフラッグシップと言う位置付けを強調しています。「最上位機種が2つあるなんて詭弁」とも取れますが、「それぞれの良さがある」というスタンス自体は、去年見た広告メソッドの中でも大変すっきりした印象を与えてくれました。FX、DXの明確な住み分けを最初に行ったので、後から出る機種も矛盾の無い位置付けで出せるでしょうが、キャッチコピーなど実際の表現手法がどうなるかに今から注目しています。
by hige-megane | 2008-06-26 01:55 | 室内・小物
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