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遍歴6/6─AUDI A3 Sportback─2
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AUDi A3 Sportback 3.2 QUATRO。安藤忠雄の手がけた環八沿いの建物と違い、目黒通り沿いの思ったより親しみやすいショールームの展示車両は2.0LのFSI。非常に地味なグレーメタリックだったが、噂にたがわず平滑度の高い塗装の輝きと、ボディパネルの隙間の細さが半端じゃなく狭い。触る前から高い緊密感に包まれている。

運転席側のドアを開けてシートに座ったとたん、ドアパネルを支えるヒンジ部分に驚く。ホンダやプジョーやアルファではありえないほどゴツく堅牢な造り。インパネに目をやると、色気たっぷりのGTAに比べると確かに地味な造形だけど、効果的にあしらわれた銀色のパーツ部分は全てがヒヤリとした感触を伝える本物の金属。147の樹脂成形部もかなり高品質だったが、明らかにそれを上質感。ドアを閉める「チャッ」という金属的な響きと「バクッ」という音が合わさった何とも言えない緻密な感触に「これじゃラテン車はかなわない…」。悔しいが心からそう思ってしまった。

試乗できたのは3.2Lの3ドアで車重が1.6tオーバーと聞いてまたビックリ。V6と4WDに最新型となるDSGトランスミッションのせいでメルセデスのEクラスと殆ど同じ。パワーとトルクが同程度のGTAよりも260kgも重い。しかし2300回転から最大トルクをフラットに発生し続けるこのV6エンジンは、アクセルを踏み込むと明らかにGTAを上回る力強さを与えてくる。幼稚なイメージだが、たずなを引きちぎって駆け出す馬のようだと感じた。
by hige-megane | 2006-10-01 02:35
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